第3章 盛衰(後編)
※当サイトの大部分は主に時期的には第三章が舞台となります。
特にゲーム版では神降からシナリオが始まっていました。
3-3 猜疑
ナルコバルスが目にした第8階層界の荒みはじつに惨いものでした。
時間や手間、労力を惜しまずに、階層神たちが、
もっといえば、ランシーカが自ら世界を復興していれば、
このようにはならなかったのではないかという疑念、
ではなぜ自らがその問題解決を任されここにいるのかという怪訝、
使命を全うするために、この世界を復元したとしても、
根本を正さねばまた同じことを繰り返すだけなのではという懸念...
これらの迷いに、混沌神はすかさず神の言葉を騙り、つけ入るのでした。
混沌神がナルコバルスに対して与えた言葉はおおよそ、
次のような内容であったといわれています。
復興は、破壊から生まれる。したがって、今の世界は破壊すべきである。
ランシーカには迷いがあった。
であるから、ナルコバルスという別の存在にして、
同様にして力ある存在を生み出し、ただしき世界の実現力を与えた。迷いとはすなわち、改善実行の余地であり、実行は、すべきである、
これまでの秩序の神々の誤りを今こそ汝自らの手で正すべきである。その具体的な方法は、ぜひとも、こちらへ。
その言葉に惑わされたナルコバルスは、秩序界に、
混沌神:ソージンを召喚してしまうのでした。
ナルコバルスは我に返り、すぐさまソージンと戦います。
力ではソージンを圧倒できたものの、それで終わりではありません。
混沌神であるソージンは、肉体が滅びようが、
空間を切り取り隔離しようが、
時間を遡行し召喚した事実をなかったことにしようが、
一度召喚されてしまったら最後、
混沌は「秩序化」を行わない限り、収めることができません。
回復が不十分だった状態のランシーカから分離されたこともあり、
ナルコバルスの秩序化の力では、
とても手に負える相手ではなかったのです。
そうこうしているうちにソージンはナルコバルスを侵蝕し、
吸収してしまうのでした。
3-4 神降
ナルコバルスの敗滅は速やかに各階層神に察知されました。
眠りに就いていたランシーカも例外ではなく、
再び目を覚ますと、次はカミアバルスという分離神を生み出します。
ナルコバルス分離の回復ですらまだ十分でなかった上に、
カミアバルスまで分離し、さらには、ソージンの相手をせねばならないことから、
ランシーカは自らのもつ「秩序化」の能力のほぼすべてを、
カミアバルスに与えたといわれています。
カミアバルスは、ソージンのもとに到着するや否や、
両者は激しく戦います。
カミアバルスは、ソージンに吸収される以前の時間軸から、
ナルコバルスに秩序化の能力の一部を注入することで、
吸収された後の史実を書き換えた状態で戦います。
それでもなお、ソージンの混沌化の力は絶大であり、
両者が弾け飛ぶことで、今回の勝負は終わりを迎えます。
カミアバルスの身体、意識、能力は数々の破片となり、
秩序界全体に散らばることとなります。
ソージンもまた、数多の破片となり、秩序界に散らばります。
秩序界を守り抜くためには、カミアバルスは、ソージンより先に、
散らばった力を回収し、身体と能力を復元させなくてはなりません。
カミアバルスは、それぞれの破片を通して、
それぞれの世界への協力を求める旅を始めるのでした。
ここからが、ゲーム内でのおはなし!